その名も「DQN」!人類に戦慄を走らせたGoogle開発人工知能(A.I)とは

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「DQN(ドキュン)」といえば、日本では、一般の感覚から著しくズレている者、もしくはそれらで形成された集団のことを指すネットスラング(隠語)として使われていますが、あろうことにも、Googleが開発した人工知能にこの名が与えられたとインターネット上で話題となりました。
もちろん、日本のDQNとは全く縁もゆかりもありませんが、世界最先端を走るグーグルの技術チームが産みだしたという点では、「一般の感覚からズレている物」といっても決して過言ではありません。
もともと、この技術は、ロンドンに本拠を置くDeepMind社を推定約5億ドルでGoogleが買収したことによって、グーグルの技術となりました。かつてチェスの神童として名をはせた人物DeepMind社の創設者であるデミス・ハサビスが、2015年2月25日付で『Nature』誌に研究論文を発表した「Deep Q-Network」によって、世界的に注目を浴びたというのが今回の経緯です。

Google開発人工知能「DQN」とは

「DQN」は、正式名称を「Deep Q-Network」といい、反復学習と「反省」によって学ぶことができるアルゴリズム出典:Wikipedia)のことで、人間の脳の神経回路を真似た学習機能を持つ人工知能です。
この人工知能に、コンピュータが学習により判断基準をつくり出して自ら賢くなる手法である「深層学習(ディープラーニング)」と、一連の行動を通して報酬が最大化する方策を学ぶ手法「強化学習」を組み合わせて、レトロゲーム機 ATARI 2600 のゲーム49タイトルを与えた実験が行われています。
1ゲームにつき2週間のトレーニングを行った結果、ゲーム49種類のうち29種類でゲームの開発にも携わるプロの人間(ゲーマー)かそれ以上の得点を獲得したとのことです。この成績は、強化学習のみを用いたAIの成績を上回っただけではなく、研究チームが知らなかったゲームの抜け穴まで見つけ出したというので驚きです。

「DQN」が凄いといわれる理由

「DQN」が凄いといわれる理由は、「自ら学ぶ人工知能」という点です。
従来、コンピューターは、人間が与えたプログラムを実行して処理を行うものでした。そして、そのプログラムを改変しない限りは、その動きが変わることがないのが一般常識とされてきました。前述のレトロゲームでの実験が示したように、その一般常識の壁は見事に打ち壊されています。
このことは、世界に計り知れない衝撃を与えたことはいうまでもありません。

「DQN」が持つ可能性

Googleが人工知能技術を欲しがる理由については、大量のデータからユーザー個々の趣味趣向に最適化した広告選択処理を行わせることや、Googleが現在開発中の自動運転車の走行プログラムへの応用などが浮かびます。
それだけではなく、災害救助等で役立つロボットへの応用、過去の歴史や事件の解析から未来社会を予測するといったことも考えられます。
さらには、人工物の設計を行い、自ら建築現場へ赴き、建造まで自己完結してしまうロボットが産みだされるかもしれませんし、考えたらキリがありません。
2015年3月3日(火)にNHK総合テレビの報道番組「クローズアップ現代」で放送の「人間は不要に? “人工知能社会”の行方」で、人工知能が持つ可能性について分かりやすく語られているので、併せてこちらもご覧になって頂けたらと思います。

人工知能の危険性

人工知能の可能性は、社会に生産性をもたらす応用だけがなされるとは限りません。
例えば、軍事的な意味で利用されるかもしれません。或いは、いつの日か自律型の人工知能が登場して、人間が管理できる範囲を超えたオーバーテクノロジーとなってしまい、人工知能が人間を支配してしまう可能性も否定できません。
この人工知能の危険性については、イギリスの車いすの天才物理学者、スティーヴン・ホーキング博士が2014年末に「人工知能(AI)が将来、人類を滅ぼす」と警告したこと、マイクロソフトの創業者ビルゲイツ氏もAIの潜在的な危険性を示唆しているという事実もあります。

まとめ

2015年初頭の段階では、人工知能はその可能性を見せたばかりであり、産声をあげたばかりの赤ん坊のようなものです。当面は、人類に大きな財産をもたらす可能性を秘めた革新的なものとして、その進歩の過程と行く末を楽しんで見守っていったら良いのではないでしょうか。
DeepMindの創業者であるデミス・ハサビス氏も、「まだ脅威に達するには10年以上の時間が必要」と語っています。もはや、「なるようにしかならない」というのが結論です。
明日は明日の風が吹くという感覚で、その恩恵を受ける日を期待してみることをお勧めします。

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