出来たての文章は、磨けば光る宝石の原石のようなもの

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文章を書くとき、せっかく文章を書くのであれば、伝わりやすく、魅力あるものにしたいと思うのが心情かと思います。
そこで、まとまりのある良い文章を書くために、重要とされている『無駄を省く』という視点を深く考えてみます。

文章から無駄を省く

書き終えた記事を見直すと、「誤字脱字があった」、「正しい日本語になっていない」、「この部分は不要」、「言葉が足りない」、「同じ言葉・語尾が重複し過ぎている」といった箇所が思ったよりも見つかるものです。
見直しによって判明したおかしな部分は、修正加筆をして問題を取り除かなければなりません。その繰り返し作業の最終地点、「これ以上省けない」=「これ以上付け足せない」状態に達することで、文章は完璧な姿になります。「完璧な状態」=「無駄がない状態」の等式が成り立ちます。
無駄とは、必要なものを必要最小限に留められていない状態のことです。言葉が足りな過ぎても読み手に真意が届かず、読んでもらうだけ時間を無駄にさせてしまうという状態にあります。
もし、文章が完成した後、それでも尚、悩む余地があるのなら、それは記事の中に「無駄」がまだあると考えられます。そういったときは、読者に何を伝えたいかをもう一度整理し直して、言葉を取捨選択して解決を導けるように努力しなければなりません。
今回のブログのタイトルからも察して頂けるように、出来たての文章とは、磨く前の、輝きを放ちかけの宝石の原石のようなものです。赤・青・黄・緑・紫…といった輝く個性も、磨かれて初めて現れます。

無駄があるとなぜ良くないか

読者は、貴重な「時間」を使ってブログを読んで下さいます。文章に無駄があると、読者から貴重な時間を奪ってしまい、マイナスの利益を与えてしまうので良くありません。
これは、仕事においても同じことが言えます。企業の活動目的は一般に、「利益の最大化」です。
そのため、仕事では「生産性」が求められます。つまり、「無理」、「ムラ」、「無駄」といった要素を取り除いて、生産効率を上げなければいけません。
では、仕事上で無駄を省くとはどういうことか。経営努力、具体的には、「コスト削減」、「時間削減」、「人員削減」などです。資源(=人・物・金)を適材適所に配置して、費用対効果を向上させ、利潤を最大にするよう社会活動を行います。
ここで、文章の話へと戻します。文章に対して読者が求めていることは、「知りたいことへの答え」です。
それが、より短時間で見つかり、より分かりやすく、明確に書いてあり、更に付加価値まで得られるといったものに質の高い(=時間という対価に見合う)価値を見出します。つまり、読者とは、時間という対価を支払ってわざわざ文章を読んで下さっているお客様になるわけです。
文章を書くことを仕事に置き換えてみると、お客様に無駄な時間を使って頂かないように文章から無駄を省く努力や、魅力的な文章を読者に届けるための創意工夫が必要になることがお分かり頂けると思います。
よく、数式こそ無駄のない文章と言われることがあります。例えば次のような2つの式があったとします。
①1+1=2
②1+1-2+2=2
①は突っ込みどころのない完璧な文章です。②は①と答えが同じでも無駄が省かれていないと直ぐに気付くはずです。無駄を省くとは、②から①のような状態にすることです。
無駄がなく、遊びの少ない文章はスッキリして分かりやすいですが、冷たいイメージを与えてしまう可能性があります。そのため、どこまで削り、どこまで表現に厚みを入れるかが、筆者の個性であり、腕の見せどころではないでしょうか。

捨てることで無駄は省かれる

いくら考えても埒(らち)のあかないこと、使うか分からないもの、回りくどい文章といった類のものは、一度捨ててしまって最初からやり直すと一気に無駄が省かれます。
考えてもまとまりがつかないものは、もはや、どこに無駄があるかすら分からない状態で、大部分が無駄の塊です。ここに固執してしまうと、返って非効率になります。
使うかわからないものを取っておけば、いつか部屋に置き場がなくなってしまい、どこに片付けたかすら分からなくなります。本当に使いたい時に必要なものを無駄な時間を使って探す羽目になります。
回りくどい文章は、読者が混乱します。結果、理解に至るまでに時間がかかってしまい、次に記事を読もうという気持ちにはなってもらえません。
もし、上記のような状態になってしまったときは、一度捨ててしまうことをお勧めします。
物であれば、必要なときに買えば解決します。昔取っておいた古いものよりも性能が向上しているかもしれませんし、100円均一にいけば秀逸なアイデア商品が安く手に入るかもしれません。
文章であれば、何もないところから作り直せば、前回には思い浮かばなかった新たなアイデアを織り交ぜた会心の出来になるかもしれません。
捨ててしまうという発想転換で新たな価値を見出すことが、最善の解決策になることもあります。

まとめ

私たちの生活は、情報という選択肢を取捨選択することで成り立っています。その一番の原点が現状の見直しであって、そこから生じた問題点に対して、無駄を省き、利益の向上を計ります。
ただ、全ての無駄が不要であるかと問われればそれは否定します。なぜなら、人は無駄と言われるかもしれない曖昧な出来事に寄り道をして、新たな発見をする生きものであることもまた事実だからです。
文章を原石のまま眠らせてしまうか、個性的に輝かせるかは、筆者次第です。無駄をなくす努力で変わる世界があるということを少しでも感じて頂けたら幸いです。

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