吉数の由来、「奇数」がなぜ「おめでたいもの」とされてきたかについて調べた結果

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私たちが日々の生活の中で目にする数字について、「めでたい数字」=「奇数」が使われていることを疑問に感じたことはありませんか?私も疑問を感じた一人ということで、その由来について調べてみました。
まず、イメージとして思い浮かべ易いように、「奇数」が入っている単語をいくつか簡単に挙げるところからお話をさせて頂きたいと思います。「三三九度」、「七五三」、「節句」=「奇数の重なる日付」といったものがそれに当たりますが、一体、何故日本文化の中でそのように取り扱われてきたのでしょうか。
それを紐解こうとした時、中国の『陰陽五行思想』」にその答えを見出すことができます。古来より日本文化は中国の思想から多大な影響を受けてきたことを、学校教育の歴史の授業で習いますが、「吉数」に関する由来も、一説として、この中国の思想から来ているいわれているそうです。
陰陽思想とは、陰と陽の二元論で、世界で起こり得る事象が陰陽が相互に干渉し合って生じると考えるものになります。太陽が陽、月が陰、男性は陽、女性は陰、攻撃は陽、守備は陰、奇数は陽、偶数は陰といった感じに考えられています。
例えば、男性=奇数=陽とされるのは、奇数は割り切れないから強い数字であるから男性を表し、偶数は割れてしまう弱い数字であるから女性を表すものとされ、攻撃が陽、守備が陰といった考え方も、日本の歴史の中で男性が働き女性が家を守るといったような慣習を作ってきたとも考えられているようです。
さて、本題に入りますが、「奇数」という数字が陰陽思想でどのように考えられているかについてですが、「一」は物事の始まりを表す神聖な数字、そして「三」はその次に最も区切りがよく、しかも「満つ」や「充つ」に通じる非常におめでたい数で、縁起のいい奇数とされています。また、「三」には、一や二は点や線でしかないが三になってはじめて、面が完成する、全てがそろうといった意味でも考えられているとのことです。
ただ、注意しなくてはならないのが、陰陽五行説では先にも述べさせて頂きましたが、「すべてのはじまり」ということで特別扱いのため「一」が奇数に含まれていないことと、日本で一般的にもっともめでたいとされるのは漢字で書いた時に末広がりになる偶数の「八」で、「九」は奇数ですが「苦」につながるとして好まれないという事実があることです。
9については、一番大きな陽数「9」が重なる日、9月9日を、陽が重なると書いて「重陽の節句」と定め、不老長寿や繁栄を願ってお祝いをしてきた経緯がありますが、「日本書紀」に天武天皇が九月九日に宴を催したことの記載があるにも関わらず、その天武天皇が九月九日に崩御されたことから忌日とされた事実もあります。「苦」を重ねてしまうという考え方も容易に思い付く日でもあります。
また、奇数が吉数なのに、なぜ相撲の「八卦よい」や、元旦の朝に天皇陛下が四方の神さまにお参りする「四方拝」のように偶数が吉数として出てくるのかについてもふれていきたいと思います。まず、「八卦よい」についてですが、中央に武士がいたときに、中央の自分を含めて四方八方の気が充実している時に戦をすると勝てるということに由来していて、「自分」を入れたらそこに奇数を見出すことができます。次に、「四方拝」についてですが、五行説では東西南北の真ん中に必ず「中央」があり、その中央が天皇陛下「ご自身」になってここにも奇数を見出すことができる、つまり両者とも実は「奇数に転じる」から吉数とされているということです。
以上が、私が数字について調べたことになります。今回は、「奇数」=「吉数」の由来をテーマに『数字』をみてきましたが、そもそも、日本人は昔から数字を使って何かを表現することを好み、風習としてきました。例えば、御三家、世界三大~、四捨五入、七転び八起き…といった数字を入れた多種多様な言葉が現代に伝わり、使われ続けていることを考えると、容易に理解できることですし、数字にもっと愛着と拘りを持ってみるのも日々に小さな幸せを見出すきっかけになるのではないかと考えた次第です。
このように、私たちの生活に数字が密着していることを考えてみると、とても奥が深いです。まだまだ知らないことばかりで、数字にまつわる伝承の入り口に本の少しふれただけに過ぎないのかもしれません。好奇心に対してあくなき探究心を持って日々過ごしていけることこそ、謎や神秘におけるお醍醐味なのだと思います。
最後に、この度の記事を書くにあたって情報を色々調べた中で「三」に関する興味深い記事に出遭いましたので、ご紹介致します。では、本日はこの辺りで失礼致します。
【Jackと英語の木さんより】
数字「3」をめぐるよもやま話

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