『未来予測』も現実に!人工知能の可能性、ビッグデータが世界を変える

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ビッグデータと、人工知能AI(Artificial Intelligence)の革命が、人間社会を世界的に変えてしまうかもしれないといったニュースが昨今、メディアを通して盛んに取りだたされています。
その一部を例に挙げてみると、「試験前に単位が取れるかわかる」、「注文前に出荷するシステム(関連記事:アマゾン、驚くべき3つの戦略!SF映画の世界が現実に・・・)」、「行先を告げるだけで目的地まで自動で連れて行ってくれる自動運転車」、「疾病予防」、「犯罪防止」、「リアルタイム道路情報・状況判断」、「地震等の災害予測」等(その他の実用例:身近なところでビッグデータが生活を変えつつあった)があります。
世界が多様性に富み、便利で優しい技術が産みだされていく反面、人工知能を制御できなくなった人類がロボット達に支配される世界が作品として描かれてみたり、映画「A.I.」のような世界が構築されたり、地球規模で反響が大きいものとして人々に認識されていることは誰もが知る周知の事実です。

ビッグデータとは

ビッグデータとは市販されているデータベース管理ツールや従来のデータ処理アプリケーションで処理することが困難なほど巨大で複雑な データ集合の集積物を表す用語(出典:wikipedia「ビッグデータ」)で、多様性に富み、かつ高頻度で大量に発生するデジタルデータ(出典:未来を予測!? ビッグデータ活用法)を指すものです。

ビッグデータの問題点

このビッグデータの技術的な課題には収集、取捨選択、保管、検索、共有、転送、解析、可視化等が挙げられてきましたが、近年驚異的な速さで進化してきた「情報の電子化」によって、毎日膨大な量のデータが毎日膨大な量のデータが蓄積されるようになり、これまで課題とされてきた一部の問題が解消され、データ解析も進み、そこから近未来予測等の試みがされるようになり、冒頭でご紹介したようなことに応用されるようになりました。
ただし、あくまでもビッグデータは、「データの集積体」であって、それらを使いこなすための「情報処理媒体なしに活用が成し得ない」といったものなので、ここが大きなポイントにもなります。

AIとビッグデータの融合

ビッグデータがそれ単独では「データの集積体」でしかないと前述させていただきましたが、その膨大な情報知識はどのように私たちの現実世界で活用したらよいかという点が次の論点になります。そこで、注目されるのが、人工知能であるAIになります。

AIとは

AIとは、人間でいう「脳」といえば分かりやすいかもしれません。「単独で考えることができる」「意志を持つことができる」能力を備えているものになります。この人工知能を持ったロボットを通して、様々な事象下で「認知・判断・行動」という複雑な処理をさせようとする実験が世界各地で盛んに行われてきましたが、結果として「世界一賢い」と謳われるロボットでさえ、人間でいう3歳児程度の知能しかもたないという事実に至り、実用化の目処が立たないという大きな壁がAIには立ちはだかった経緯があります。(参考記事:AI活用の本命はビッグデータなのか?

AIの問題点

AIには「予め、処理などを覚え込ませる必要がある」という問題点もありましたが、ビッグデータがインターネット技術の普及により、急速に進化を遂げたことと同様に、それに伴い、Googleなどの検索エンジン技術、機械学習等、ソフトウェア処理のみでAIが成り立っているものが現れ、今まで壁となっていたAIの壁が打ち破られる結果に至り、新たな応用方法が脚光を浴びるようになりました。
今までのAIでは処理に対する決め事を事細かに設定しなければなりませんでしたが、ソフトウェアとして処理できるようになったことから、大量のデータをコンピュータに取り込み、統計的・確率論的な処理を行うことで人間が持つ「あいまいさ」を踏まえた判断や結論を導いてくれるものとなりました。

AIとビッグデータ

では、ソフトウェアとして処理ができるようになったAIをより、現実社会で活用するにはどうしたらよいか。そこで、ビッグデータとAIの相性の良さが注目されることになるというわけです。予測とは、過去から繰り返されることの分析によって、将来どのようなことが起こり得るかの結論を導くことであって、その過去に起こった事象の膨大なデータこそ、ビッグデータそのものになるからです。
ビッグデータの解析には、AIの持つ「自然言語処理」「画像・音声認識」「機械学習」などの高度な技術が必要不可欠であって、私たち人間の脳では膨大な時間がかかってしまうような処理をAIがこなしてくれる結果、ビッグデータが現実社会に応用され、私たち人間がその恩恵を享受できることになります。

AIとビッグデータのこれから

Apple、Google、Facebookなどの世界的IT企業をはじめ、日本のSNS業界の巨頭であるグリーやモバゲー、お天気ビジネスでコンビニや農業に大きな影響力を持つウェザーニュースなど、もはやビジネスの世界では当たり前に応用されるこの技術は、リアルタイムに情報が収集され続ける限り、より精度が高い貴重な情報として進化していくことはもはや明白の事実です。購買者の行動特性や記録・ログなどのビッグデータが集積することによって、人々の個性に合わせたサービス提供がなされることにつながり、ますます世界に大きな革新をもたらすことになるといっても過言ではありません。
そして、クラウドサービスが充実しているので、「いつでも」、「どこでも」、「媒体が変わっても」、情報を共有して、編集、加工、閲覧等が可能というメリットがあり、時間に縛られず、ビッグデータがもたらす利便性を余すことなく活用できることも、メリットといえます。
こうした現実を目の当たりにして、それだけでも凄いといわざるを得ませんが、これから始まるであろうAIブームとして、「表現の壁」を超えた『ディープラーニング』というものがあります。これだけ凄い技術革新の中にあって、人工知能には、「データから、適切な表現を実現できない」という壁が未だに現実にあるといわれています。
与えられたデータをもとに、「どんな答えを表現すべきか」が解決される必要があるようです。この課題の先に、言語データが抽象化され、機械が言葉を認識できるようになれば、機械にニュースを理解させ、これから何が社会に起こりえるのかといった高次元での未来予測も可能になるともいわれています。つまり、ディーププランニングの先に広がっていく世界に私たちの想像もつかない景色があるということになります。
コンピュータが人間の知能を超える境界を「シンギュラリティ」(技術的特異点)というそうですが、2045年頃にはそれが訪れるだろうと少なくない研究者の間でいわれているそうです。
(情報元:人工知能50年来の革命、ディープラーニングとは?/東京大学新聞Online(2014年10月 4日)/松尾豊教授インタビューより

総評

私たち人間が、学校に通って得るような知識をデータとして一瞬で学習してしまい、進化し続けるAIは、それを利用する人間のモラルによってはとても危険なものになりかねません。これは何事においてもいえることですが、道徳的な教育がいかに浸透しているかによって社会情勢がいかようにも変化しえると思います。便利な世の中で、思考する過程を機械が行う社会になっていくことが予測されるなら尚更、モラルの大切さを世界規模で見つめ直すことが必要ではないでしょうか。
私たち人間と機械との大きな違いは、人間は老化に伴い新しい知識を増やすことよりも、忘れることが増えて、認知や判断ができなくなるのに対して、機械は古くなって買い替えても、データさえあればいつでも最新が常態(最新の状態)でいられるというところにあります。
ビッグデータと人工知能によって、私たち人間の可能性が無限に広がる反面、私たちが、現実で直面する様々な事象に対して、どのように認知して、どのように判断して、その結果どのように行動すべきかという、個々の生き方の根本について見つめ直すきっかけになる話題だったようにも思います。

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